せっかく半袖シャツ沢山買ったのに急に夏が終わる。

9.9

二子玉川IMAXレーザーでシャンチーを見る。今となっては工夫のない大味な集団戦闘か滑空しながら空中戦闘ばかりでほとんど飽きがきており、もはや義務感から消化しつつあったなか、ここにきて武侠映画を取り入れてくるとは。序盤は完全に『グリーン・デスティニー』で、こういうのが見たかったんだよと思わずテンションが上がる。
妻を失い幻聴が聴こえるのって奇しくもこないだ見た『クリーン、シェーブン』だなと思った。そう思うとトニー・レオンも悪くなく思える。
新たなアベンジャーズへの布石ということでフェイズ1のときのようなこれからの予感を匂わせる雰囲気があって良かった。こんな感じであと2.3本オリジンものを作られたらますます卒業できなそう。

 

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川崎へ移動してTOHOで狐狼の血Level2を鑑賞。続編のタイトル聞いた時、ダサすぎてもう終わったわと思ったけど、マジでレベルアップしてて笑った。ヤクザ映画といえば組織力を動員してイニシアティブを取り合うパワーゲームが醍醐味なのに、もはやヤクザでもなんでもないただの狂人が暴れ散らかすだけの映画で、最初こそこんなことしたらすぐお縄やんと困惑したけど、どんどんと過剰になっていくにつれ、そんなことはどうでもよくなる。最後のタイマンの肉弾戦もバカすぎてめちゃくちゃ楽しい。
映画としては前作の方が出来が良いだろうけど、続編としてこの思い切った舵の切り方は悪くない、というか大成功だと思う。そして見ていて良かった『県警対組織暴力』。

 

大森に移動してご飯。回転寿司で値段気にせず食べた結果2000円強にもなった。これなら普通の寿司屋に行けば良かった。その後、キネカでファニーゲームを見る。自宅では見たことはあるがせっかく劇場にかかっているので。ハネケがどういう意図でこの映画を撮ったかは知らないし調べたこともないけど、どんなもっともらしい理由を述べていようが己のヤベえ性癖を満たすために撮っているのはそれまでのフィルモグラフィからも明白。こんな映画あって良いのかと思えるほどインモラルな内容だけど、現実には映画と同じかそれ以上に人の尊厳が踏み躙られる行いが、想像もしたくないけども間違いなくどこかでは起きている。
ことの始まりである玄関先での詰め寄られ方がリアルで本当に嫌な気持ちになる。自分の実体験で、荷物の受け渡しのためにマンションの前に車を一時的に停めた際に排気音がうるさいと因縁をつけられ車の前に立たれ警察を呼んで数時間かけて排除させたとてつもなく嫌な記憶が蘇った。残念だけど全く話の通じない輩による不条理な出来事が起こりうるのが現実だ。