2020年振り返りと2021年

あっという間だった。

昨年も年が明けてからも。

2020年の始まりは例年以上のペースでとにかく映画を見まくって、しかもその大半がめちゃくちゃ面白くて、今年は当たり年だなんてワクワクしていたことを思い出す。

しかしその後、コロナが来て、新作の配給は途絶え、映画館も休館してしまった。

そんなコロナ禍の中で異動の辞令が下り、北関東の田舎から都心へとやって来た。仕事に関してはそれなりの自負があったが、トップ営業所の目まぐるしく押し寄せる圧倒的物量にただなす術もなく自分の無力さに気付かされることになった。

色々と気落ちするようこともあったけど、東京の街は素晴らしい。休日にひたすら映画館へ出掛けるような自分みたいな者には最高の環境で、スクリーンで見られない映画がない。この状況下であってもそれなりに同好の者が多数いて上映中の反応もうざくない程度にあったりして文化感度の高さを感じる。平時ならミニシアターも相当に賑わっているんだろうなと思わせられる。コロナが明ける兆しすら見えない日々だけど、今後音楽ライブやトークイベントなんかが開催できるようになればめちゃくちゃ楽しい休日を過ごせるのだろうな。

そして、2021年。

身の回りでは同僚や上司が会社を去る話が聞こえてきて、会社への不満があることや30代も中盤に差し掛かることもあって身の振り方に悩んでいるところだ。この先も今の会社でなんとなく働き続けて行くことは出来るだろうが、実情は飼い殺しに近い状態で居続ければ居続けるほど腐っていくことはハッキリとしている。あるあるの悩みなんだろうが、今のままがベストでなくとも次を見つけてもそこがベターであるとは限らないよな、という思いに苛まれてしまっている。そんな思いを束の間でも忘れさせてくれるのがやはり映画館へ通うことだ。

今年はあらゆる面において歩みを進めていきたい。悩んで何もしないでなく、一歩踏み出す。何もしないなら映画を見にいく。昨年は受動的に環境が変化したけれど、今年は能動的に変化していく年にしないとな。