2021年8月映画鑑賞記録

8月の鑑賞作品数は13本。計16,230円。平均1,248円。

日付 劇場 Scr. 作品 料金 コンセ
8/2 丸の内TOEI 2 県警対組織暴力 1200 300
8/3 ユーロスペース 2 パンケーキを毒見する 1200  
8/4 シネマート新宿 2 サムジンカンパニー1995 1300  
8/4 新宿ピカデリー 6 サイダーのように言葉が湧き上がる 1000 180
8/4 シネクイント 2 17歳の瞳に映る世界 1200  
8/8 Wシネクイント   サマーフィルムにのって 1900  
8/8 HTC渋谷 3 屋敷女 ノーカット完全版 0  
8/15 AC多摩センター 2 ターミネーター2 1000 750
8/18 国立映画アーカイブ   天使のはらわた 赤い眩暈 630  
8/22 ティ・ジョイ品川 11 フリー・ガイ 2400  
8/22 シネマート新宿 2 レリック ー遺物ー 1300  
8/22 神保町シアター   東京上空いらっしゃいませ 1300  
8/28 池袋シネマ・ロサ 1 ベイビーわるきゅーれ 1800  

 見たいものはまずまず見られたと思う。新作ではそこまでピンとくるものはなかったけど、旧作はいいものが見られた。特に屋敷女のノーカット版はかなり良かった。ホラーには全然明るくないのでフレンチホラー(スプラッター)というムーブメントがあったことすら初めて知った。何やら四天王だとかいう括りがあるようなので他の作品も是非とも劇場にかけて欲しい。

神保町シアターは初めて訪れたのだけど街並み込みでかなり良かったので特集次第では今後も通いたい。

8月公開作で後回しにしていたスースク2、孤狼2、子供はわかってあげない、クリーン、シェーブン、返校、ドライブ・マイ・カー、この辺り取りこぼしなく見ていきたい。9月はあまりチェックしてないけどIMAX攻殻はマストで気力次第でシャンチーも見よう。イメージフォーラムで予告を見て気になっていたアフガンから亡命するセルフドキュメンタリーのミッドナイトトラベラーも奇しくも情勢とタイミングが合ってしまったので俄然見たくなってきた。

2021年8月5週目の日記

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8.28

池袋シネマ・ロサにて『ベイビーわるきゅーれ』を鑑賞。話題になっていることは知りつつも公開館が少なすぎるのでパスしようかと思っていたところに奥山和由Twitterで絶賛しているのを見かけて仕事帰りに勢いで。副都心線池袋駅は東口の映画館群には遠いけど、シネマ・ロサに行くには丁度よい。

低予算ながらに工夫されたキレのあるアクションが見事だった。特にスタントマンで既に有名らしい伊澤彩織の動きは脱力系女子の見た目とのギャップもあって良い。映像のチープ感や荒唐無稽なストーリーをなだらかに慣らして違和感なく見せる監督の確かな手腕を感じる。1番の見どころは2人がひたすらカウチに寝そべってダラダラするところ。華があるとは言えないけどインディー映画界を担う女優になっていきそうな気配が来てる。

 

8.29

昼頃に起きて出るか出ないかでグダグダした挙句出ないいつものやつ。まあわかってたことだ。前回食べに出た豚骨ラーメンの店名でググるとサジェストで臭いと出る。やっぱあの臭い味で正しかったんだ。なら俺には豚骨は向いてない。今回は近所でもう一軒気になっていた鴨だしらぁ麺轟という店に行くことにする。和食屋のような佇まいで若干入りづらさがあったけど、入ったら食券機で購入するシステムで庶民的だった。しかも値段もレギュラーのものは850円で食べられるリーズナブルさ。ラーメン屋に行くとちょっとせっかくだからと割増な良いラーメンを選びがちだったけど今回はあえてのレギュラーの醤油ラーメンを選択したのがよかったのかめちゃくちゃ美味かった。久しぶりに美味いと言えるラーメンを食べた。焦がしたネギとほろほろの柔らかつみれと出汁とよく合う鴨肉がかなり美味い。ラーメンの具ではこれまで食べたどのラーメンよりもレベルが高かったかも。なんかラーメンじゃなくて鴨肉ステーキ食べにいきたくなった。

2021年8月4週目の日記

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8.22

『フリー・ガイ』をIMAXで見たかったのでわざわざ品川まで。郊外のデント民からすると微妙に行きづらい。新幹線の乗り換えで構内はよく利用していて広くて綺麗なターミナルという印象があったけど、外から見ると駅舎は古めかしかった。

品川のIMAXはもともとフィルムIMAXの時代に作られただけあってスクリーンサイズと場内のレイアウトもとてもよかった。ただレーザーでなくデジタルだったのが盲点だった。レーザーはスペックルノイズという欠点もあるけど、総合的にはやはりデジタルよりも優ってると感じた。

新宿に移動して『レリック』を鑑賞。シネマート新宿の2番の映写が家庭用レベルなのはどうにもならないのか。黒浮きが酷くて暗い場面は見るに耐えない。以前から避けてはいたけど1番以外では見ないようにするしかない。

次は神保町へ移動して『東京上空いらっしゃいませ』を見る。その前に町を散策してみたけど、映画館近くのすずらん通りには気になるご飯屋が並んでいて、どことなく地元の新開地の通りを思い出す。迷った挙句に安さだけで蕎麦屋を選んだのが失敗で、蕎麦は値段のわりには美味しかったもののセットの天丼がベチャベチャで最悪だった。時間あるときにはきちんとした店に入ろうという気付き。

映画の方はというと、強烈に時代を感じさせる雰囲気が詰まっていた。芸能界の後ろ暗さを臆面もなく出すところが今の価値観では考えられないけど、時代の記録にもなっていて良かった。所々チープだったりへんなところもあるけど、現代の邦画にはない自由な発想があって、そこも魅力のある映画だった。

 

8.27

最近の休みは必ずどこかに出かけていたけど、久しぶりに引きこもる。前々から行こうと思っていた近所の和歌山ラーメンを食べに行ったがこれがかなり不味かった。とんこつの臭みがそのまま味にも繋がってて食べるのすらキツかった。和歌山ラーメンこんなだっけな。この店が悪いのか。和歌山ラーメンはもういいから、徳島ラーメンをどっかで食べたいな。

2021年8月3週目の日記

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8.18 水

国立映画アーカイブにて『天使のはらわた 赤い眩暈』を鑑賞。初監督作から代名詞となるどしゃ降りの雨や水の滴る廃墟、水面に反射するネオンなんかを多用するスタイルが既に確立されていた。患者に犯されかける場面をカットを割らずにベッドの下に潜りんこんで追いかけて撮り続ける生々しさが凄い。AVには出来ない演出。国立映画アーカイブには初めて来たけど、とても良いところだった。通いたいけど身体足りない。週休3日にしてくれないかな。

有楽町まで歩いてガード下の次次チィチィという台湾料理でランチをする。こぼれホルモン麻婆豆腐が美味しかった。結果良い店だったのだけど、昼飯を食べなければシャンテで『返校』が見れていた。ドトールで時間を潰しながらハシゴのスケジュールを立てようと思ったけど、微妙な眠たさと身体のだるさがあって帰宅することにした。休みが増えたとて、予めガチガチに行程決めとかないと動けないんだろうなと思いつつ家路へとつく。

家では溜めていた『おかえりモネ』を8週目まで消化。7週目のラストでモネが菅波に本音とは裏腹な気持ちをぶつけて、見事に図星をつかれて気象予報士を本気で目指す意思を固める場面にグッと来た。二人の微妙な関係はさが微笑ましい。そして静かに高揚する高木正勝の劇伴が相変わらず良い。

2021年7月映画鑑賞記録

7月の鑑賞作品数は14本。計14,400円。平均1,029円。

日付 劇場 Scr. 作品 料金 コンセ
7/2 池袋HUMAX 1 狂った野獣 2000  
7/5 新宿武蔵野館 1 ダウン・バイ・ロー 1300  
7/5 新宿武蔵野館 1 デッドマン 1300  
7/12 109二子玉川 7 ブラック・ウィドウ 0  
7/12 109二子玉川 7 ゴジラ vs コング 0  
7/12 アップリンク吉祥寺 3 ナイト・オン・ザ・プラネット 1300  
7/20 109二子玉川 7 竜とそばかすの姫 0 750
7/20 ル・シネマ 1 少年の君 1200  
7/20 アップリンク吉祥寺 3 オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ 1300  
7/24 TOHO新宿 1 プロミシング・ヤング・ウーマン 1400 680
7/24 シネマカリテ 1 スパイナル・タップ 1100  
7/24 シネマカリテ 2 ザ・プレイヤー 1100  
7/29 イメージフォーラム 2 オールド・ジョイ 1200  
7/29 イメージフォーラム 2 ウェンディ&ルーシー 1200  

 7月は大分復調してきて概ね見たい映画はとりこぼしなく見れたと思う。

主には特集上映に足を運んだのだけど、若干見ておかないとなという気持ちで義務感からのリスト消化の側面が強すぎたきらいはある。ただ、その中では初見だったアルトマンのザ・プレイヤーはかなり面白くみることができた。PTAのブギーナイツのオリジナルはまさにここにあるんだなと思えた。正直アルトマンとアルドリッチの違いもよくわかっていなかったくらいに疎かったけど、いつか特集組んで欲しい。

世間での話題作ではプロミシング・ヤング・ウーマンだったと思うけど、漏れなく自分も楽しんだ。虐げられる女性の地位向上を叫ぶフェミニズム映画の側面ももちろんあるし前面にも出ていると思うけど、自分にはある種マイケル・マンのインサイダーのように取り憑かれたように目的のために暴走し続け、もはやそういう生き方しかできない哀れな者としての映画に見えて感傷的な気持ちになった。そんな男臭さ、とここで言うと映画の趣旨には反しそうだけど、そんな雰囲気を持ちつつも映画の仕掛け的にはエンタメに振り切った演出で表面的なストーリーも面白くて大衆受けも兼ね備える傑作だったと思う。

8月の予定はホラー秘宝まつりに行きたくはあるのだけど、目玉を1日1本にして分散させるスケジュールがあまり良くなくて、ちょっと行きづらさがある。フルチの何本かとファニーゲームは見たい気持ちがあるけど、どうしようか悩みどころ。他はスースク2、孤狼の血2という続編ものと、カンヌで話題をさらったドライブマイカーは見るかな。

2021年6月映画観賞記録

6月の鑑賞作品数は5本。計4,800円。平均960円。

日付 劇場 Scr. 作品 料金 コンセ
6/9 新宿武蔵野館 1 藍に響け 1100  
6/9 新宿武蔵野館 1 リオの男 1400  
6/17 ポレポレ東中野   悦楽交差点 1000  
6/19 シネマート新宿 1 フェノミナ インテグラルハード完全版 1300  
6/21 Wシネクイント   猿楽町で会いましょう 0 350

大分引きこもった感覚はあったけど振り返ってみてみるとこれはひどいな。

しっかりと予定を立てて、できるだけ事前予約で外へ出ざるをえない状況にしないと。

とはいえ、こんなに引きこもって何をしてたんだっけなと思い返してみると、数年ぶりに空前のマンガ読みブームがきて、新作から昔好きだったものまでベッドで寝転びながらひたすら読みまくっていたのだった。

その中で10数年ぶりに読み返した『H2』は昔読んだときには気づかなかったけど、比呂とひかりが思っていた以上に恋慕いあっていて、作風としては甘酸っぱい青春ストーリーとして描かれているけれど、これ実際にあったら相当に禍根を残す展開になるぞと思った。昔は英雄が最終決戦でひかりを賭けた勝負を挑んだことに必死だななんて思ったけど、ひかりの隠そうともしない比呂への思いを側で見せられたら、ああいう行動に出たことも無理はない。

みた映画の本数が日々の活動の指標なので、何にもしてなかった気がしてたけど、そうだったマンガ読んでたんだった。でもマンガも読みつつもお外に出て気になったご飯屋をめぐって映画見る生活も進めていこう。

7月も残り少ないけど、ジャームッシュ特集の残り、ケリーライカート特集、プロミシングヤングウーマン、少年の君、17歳の瞳に映る世界、この辺りは押さえておこう。

 

2021年5月映画観賞記録

5月の鑑賞作品数は12本。計9,600円。平均800円。

日付 劇場 Scr. 作品 料金 コンセ
5/5 Cinema KOBE 1 インファナル・アフェア 750  
5/5 Cinema KOBE 1 インファナル・アフェア無間序曲 750  
5/7 Ks cinema   冬冬の夏休み 1300  
5/9 TOHO川崎   ザ・スイッチ 0  
5/9 試写   機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 0  
5/12 試写   映画大好きポンポさん 0  
5/15 TOHO川崎 3 ファーザー 0 680
5/22 テアトル新宿   くれなずめ 1300  
5/22 シネマート新宿 1 ダーティ・ダンシング 1300  
5/29 TOHO川崎 1 茜色に焼かれる 1400 680
5/29 TOHO川崎 3 アオラレ 1400  
5/29 渋谷HUMAX   ファンタスティック・プラネット 1400  

5月の振り返りをするのにもう6月も終盤になってしまった。

今月は本当に気が乗らない。休日はひたすら引きこもってしまう。バイオリズムみたいなものが本当にあるのかもな。

そういえばGWは実家に帰ったんだった。実家に3連泊したのは家を出てから初めてのことだったかも。残している荷物の片付けなんかもしたかったけど、兄貴の嫁なんかがいるもんだから勝手にはさわれず何も手をつけられなかった。

さて5月の映画だけど、都内のシネコンは閉鎖され、一部ミニシアターはやっていたものの作品の供給が止まってしまったりで足が遠のいてしまった。

そんな中でも一足先に試写で見た閃光のハサウェイがよかった。MSを完全に兵器として描き、その足元で逃げ惑う様子はまさに空襲だった。タクシー車内の場面が特徴的だったが市井の人をきちんと描こうとしているところも良かった。

これまでのガンダムの主人公のように馬鹿みたいに理想主義にひた走るだけでなく、馬鹿みたいな理想主義をテロリズムとして否定的に捉え、その理想すらも女性の存在で簡単に揺らぐ弱さも併せて描くことでキャラクターの厚みが過去のガンダム作品とは一線を画す。

ラストには従来のガンダムの見せ場としてのMS同士の格闘があるけど、むしろなかった方がいいくらいに上質なドラマになっていた。

正直もうガンダムなんて見ていられなかったけど、この1作はファン以外にも目を向けた野心的な作品だったと思う。相当気合いれていたことがはっきりわかる。本作を経て次に作られる作品がまた過去のレベルに戻るなんてことは許されない。ガンダムフランチャイズ全体において重要な1作となったことは間違いないと思う。

今年ももう半年が過ぎようとしている。去年は上半期にバンバン面白い映画が連発していたけど、いまのところ飛び抜けて面白いって作品に出会っていない。なんだかんだ毎年100本くらい見てたら満点級の作品に出会うものだけど、今年はどうなることやら。